ヒゲオヤジ流メダカの極意

メダカ飼育歴15年以上のメダカ愛好家の本気の活動です。

初心者向け!メダカの針子の飼育ガイド

 

 

 

こんにちは。ひげおやじです!

 

今回は針子についての記事です。

 

とても小さくて可愛い針子で泳ぐ姿に癒やされますよね!

 

しかし、この針子を上手く育てることが出来ないと多くの初心者の方の声を耳にします。

 

針子はとてもデリケートな生き物で、生後から2週間までの生存率がとても不安定です。

 

ただ、初心者の方でも少しのコツを掴めば生存率をあげられます!

 

それでは、ヒゲオヤジ流にコツを伝授していきます!



メダカの針子の飼育方法と注意点




孵化したばかりのメダカの赤ちゃんは、とても小さくて肉眼では見えにくく、人間の髪の毛や針の様に細く小さいことから、「毛子」や「針子」と呼ばれています。

 

針子は生後から2、3日の間、お腹にヨークサックと呼ばれる栄養分を備えているので、その栄養分で生き延びることができますので、そこから約2週間が勝負です。

 

エサの与え方や水換えなど、ポイントを掴むことで少しでも生存率をあげる手助けをしてあげましょう。



メダカの針子の死因と予防策



まずは針子の死因について覚えておきましょう。以下は主な死因です。




  • 餓死
  • 水質変化
  • 水温変化
  • ストレス
  • 酸欠、溺死
  • 外敵




ほとんどの死因は餓死か水質悪化によるものではないかと言われています。

 

「沢山与えれば良いじゃないか!」

 

そう聞こえてきそうですが、確かに沢山エサを与える必要はあります。

 

成長には沢山のエサを欠かすことはできないのですが、針子は一度に食べられる量が少なく、また、エサ切れを起こさないように、できる限りこまめに餌を与える必要もあります。

 

与えることは簡単ですが、実際にエサを食べきっているのかを見極めることが非常に難しいです。

 

ここで、過剰に与えてしまうと、気づかないうちに水質悪化をまねいてしまうという悪循環になりかねません。



次に水温の変化、水流などによるストレス、泳ぎ疲れなどによる体力の消耗などによる溺死です。

これらの要因は人間がコントロースすることで原因を取り除くことができます。

 

まず、飼育容器の設置場所を適度に日光が当たる場所に移動するか、すだれなどで日陰を作ることで水温の変化を抑えるようにできます。

 

エアレーションやろ過器を使う場合は、必要最低限のほんの微量に抑えることで、対処可能です。

 

エアレーションに関しては、1秒に1気泡ほどの量でも十分効果はあると思いますので、そのようにコントロールをして、ろ過器は針子だけの飼育であるならば、針子を吸い込む危険もあり、なくても問題ありませんので使わないようしましょう。

 

どうしても使いたい場合は、極力水流を抑えるか障害物を入れて水流のない場所を作ってあげることで、対応できます。



次は外敵による捕食です。

 

針子を襲う外敵といえば、親メダカを除くとボウフラやヒドラです。

 

正直な話、針子容器を密閉でもしない限りはボウフラの侵入を防ぐことはかなり不可能に近いと思います。

 

対策=蚊の卵を容器に産み付けさせないようにする事であり、今の私には防御策はありません。。。

 

目の細かいネットを被すことで多少の侵入防止にはなりますが、100%防ぐことはできないので、日頃の観察で発見次第取り除くしかありません。

 

ヒドラの侵入経路はおもに水草や生態など、新たに導入されたものに付着しているか、水道水にも塩素で殺菌されずにいることもあるそうです。

 

富栄養化した飼育水=水質悪化した飼育水で繁殖するので、こまめに換水することで対応できますが、正直な話、どちらもそこまで怖がることもありません。

 

針子の品種と水温の関係

通常、針子飼育に適した水温は親メダカと同じ様に18℃〜25℃の範囲と言われていますが、品種によっては成長を促すために水温を高く設定しておく必要があります。

 

たとえば、だるまメダカの育成とミユキメダカの光を長持ちさせるためには、やや高めの水温28〜30℃での飼育が必須です。

 

卵の段階から水温調整を行うことで、そのような品種の成長を促すことができます。

 

メダカの針子の容器と設置場所

 

次は容器の設置場所についてです。

 

先述したように、水温の急上昇、急降下を遅らせるために、直射日光をふせぎ、適度に日光があたり、日陰のできる場所を選びましょう。

 

日光の照射時間が少ない場合や水温が低い場合、針子の成長を遅らせる、または妨げる原因になるので十分な日光・餌・水温を確保しましょう。

 

特に太陽光の紫外線により、ビタミンDを作り出すため、屋外飼育のほうが大きく丈夫に育ちます。

 

容器の大きさは針子の成長に影響を与えます。

 

小さな容器で過密飼育しているようではなかなか成長してくれません。

 

小さい容器の方が管理しやすいと思う方は多いようですが、小さい容器ほど、水質管理が難しいので、慣れないうちは、針子の飼育はなるべく大きな容器を使いましょう。

 

その際、過密飼育は成長阻害やストレスの原因になりますので避けましょう。



【H3】メダカの針子の水換え方法

 

水質管理を行うためにも水換えはしておきたいです。

 

しかしながら、水質の変化に敏感な針子の水換えは非常にデリケートです。

 

ヒゲオヤジとしては、なるべく2週間の間、水換えをしなくても済むようにできる限り水量の多い容器を使って、水質悪化を遅らせる方法を取ることをオススメします。

 

どうしても気になる方や、緊急的に必要な場合は、極力ゆっくりと古水を捨て、しっかりと水温を合わせて新しい水をゆっくりと足してください。



メダカの針子のエサの種類と選び方

 

針子の死因でもお伝えしたように餓死や水質悪化がもっとも生存率を妨げる原因であります。

 

その解決策として用いるのは、ゾウリムシなどの針子でも口にできる動物性の活き餌を与える事、PSBを投与すること、グリーンウォーターで飼育することです。

 

針子用のエサをおやつ代わりに併用して使うことでより効果をあげることができると思います。

 

それらを用いることで、針子の望むタイミングで捕食でき、なおかつ水質悪化を遅らせることができるので、ぜひ試して下さい。




メダカの針子の移すタイミング

 

針子の体長が1cmを超えた事を目安として、次の容器に移しましょう。

 

体長が1cmを超えれば、大人メダカを混泳しても口に入らないので、捕食の心配もなく、泳力もついているので、襲われても逃げ切れるまでに成長しています。

 

また、針子の成長に合わせて容器を移すのも、成長を促すポイントです!

 

同じ日に誕生しても人間と同じ様に個体差があり、成長のスピードに違いがでます。

 

身体の大きさに差がついてくると、身体の大きな針子は小さい針子を追いかけ回したり、エサを独占してしまい、成長阻害を起こす可能性があります。

 

そのため、1cmに満たないときでも、大きさに合わせて容器を移し替えることで成長を促し、餓死を抑えることができます。



まとめ

 

今回は針子の成長や生存率をあげるポイントを記事にしました。

 

記事の要約はこちらです。

 

  1. 死因の多くは餓死や水質悪化あり、エサの種類や与え方が重要
  2. エサの種類をゾウリムシなどの活き餌にしてPSBとグリーンウォーターで飼育することで餓死や水質悪化を抑えることができる。
  3. 容器の設置場所は直射日光を防ぎ、適度に日光と日陰をつくれる場所にする。
  4. エアレーションや水流は極微量に抑えることで溺死や酸欠を抑えることができる。
  5. 水量の多い容器にして水換えを控える。水変えを行う場合は、とても慎重に行うこと。
  6. 体長が1cmを超えてから混泳すること。また、成長に合わせて選別すること。